Poserシーンのカメラ設定を他ソフトへ受け渡す。

前回、人魚鉢でPoserのカメラ設定をVueに持ち込む方法を書いてみましたが、(謎のフィルム幅)の事など、モヤモヤが残っていたので更に調べてみました。
前回mamoさんからいただいた、Shadeのレンダ画も、というコメントを見て、フィルム幅の分かっているShadeでやれば、其の対比でVueのフィルム幅も分かるかもと、と閃いた事もありました。

私はトリックアートをした時とか、Poserでかなりシーンを造りこんだときなど、ソフト間のカメラ設定の受け渡しが簡単に出来たら良いなと思っていました。
例えばこの絵(あいこと文楽人形)、とか。
(クリックで大きくなります)
800YUKATA-bun4-2_image.jpg
背景もフィギュアもPoserでセッティングしましたがレンダリングはShadeでした。
特にこのフィギュアのポーズや着物のカーブがこの視点でないと、というコダワリが有ったのでShadeで合わせるのに随分苦労しました。
結局全く同じには出来なかったのがずっと心残りでした。
この様な設定は結構これからも多くありそうです。

・・・・・・・
では実際の設定方法です。
・・・・・・・

VueやShadeにPoserシーンをインポートしてもカメラは読み込めません。
そこでまず位置だけでもと思いカメラの位置にダミーのボールを置くことにしました。

①前回の人魚鉢のシーンを右から見たところです。
550b02-2Mermaid pot

↑私はいつもドリーカメラ使っているのでドリーカメラでしました。
焦点距離は35mmで設定してあります。
其のドリーカメラにダミーのボールを置いたところです。

以下余談ですが参考までに、メインカメラは原点がずれていると言う事なのでドリーカメラのZYX値にメインカメラを合わせたところ図の位置に顕れました。
更にX回転させた所どこかこの図の外に原点が有るようで大きく回転して画面から消えてしまいました。
しかしながら、カメラの位置に合わせてダミーボールを置くので、メインカメラで位置決めをした時も同じように出来ると思います。

②ドリーカメラを大きくアップしました。
550b04Mermaid pot

↑この状態でドリーカメラをピッチ(X軸)回転させた所、カメラの最先端、図の小さな赤丸を付けた所に原点がある事がわかりました。
そこにダミーボールの中央を合わせる事にしました。

③其の状態でShadeにインポートしました。
550b03Mermaid pot

↑Shadeに読み込んだ画面です。

まずレンダリングサイズの縦横比を合わせました、今回は真四角なので一対一です。

次にダミーボールの中心位置にShadeのカメラを置きました。

次にそのShadeカメラの焦点距離を決めます。
カメラの焦点距離がPoserの場合、焦点距離×1.4で35mmフィルムカメラのレンズと同様になると言う事です。
参考記事(Kyotaroさんの検証)

私の理解している範囲で言うと・・・
Poserのフィルム幅は25.56ミリ、Shadeは36ミリ(35ミリフィルムの横幅)固定、と言う事なので、Shadeで同じ見え方にするにはPoserの焦点距離を、約1.4倍すれば良いと言う事らしいです。
なので、35mm×1.4=49mmに設定しました。

次にカメラの向きをPoserと同じに見えるように向けて、

Shadeレンダした結果は!(クリックで大きくなります)
800sMermaid pot01_image

↑Poserの見え方とほぼ一致しました!
ダミーボールとカメラの位置合せを見た目でしたのでコレだけ合えばピッタリと言って良いのではないでしょうか。
今回はShadeなので、指を頭文字のSの字にしようと思ったけど無理でしたので、mamoさんの浴衣のオマケの団扇にSの字を書いて持たせました(^^

尚、はるさんの金魚鉢をShadeで使うには、屈折を使った時特有の設定をしないといけないようなのです。
もしかしてガラスと水だけShade用に作り変えないといけないかもしれない。
今回はそこまで出来なかったので、見え方や画角の確認用の絵になってしまいました。

又、Vueの時見られたスムースポリゴンによるゆがみは全く見られませんでした。

同じ金魚鉢データでもPoserとVueとShadeでは設定から変えなければいけない事が分かり今後の良い参考になりました。
mamoさんの「出来ればShadeでのレンダも見てみたい」というリクエストにはあまり応えられませんでした、すみません。
 
・・・・・・・

次にいよいよVueで設定しての比較です。
その結果です。
550sv01Mermaid pot

カメラの位置合せに関してはShadeと全く同じにしました。
ピッチ角はShadeは目見当でしましたがVueはPoserと同じ数値で合わせました。

焦点距離はわずかに長い51mmでほぼ合いました(之はまず49にして少しずつ修正したらすぐ分かりました)。
どうやらVueのフィルムサイズは35mmよりわずかに広いか狭いかするらしいです。
検証例が一回では心もとないですが、これからカメラ設置をるる時の参考にはなると思います。

以上の事で今回のダミーボール使った方法でShadeもVueも間違いなくカメラ設定の受け渡しが出来ると分かりました。

・・・・・
ちょこっと日記
・・・・・

ところで再三出てきたフィルム幅と言うのが完全に理解できないでいます。
焦点距離というのはレンズとフィルムの間の距離、したがってkyotaroさんの参考検証記事冒頭にある
(すべて「35ミリフィルム」という大前提がなければ成り立たない。)
と言うのはわかります(気がする)。

でも、では縦横比が違ったらフィルムサイズはどうなるのと考えたとたん思考が停止してしまうのです(^^;
例えば短冊みたいに極端に縦長とか、パノラマみたいに横長とか・・・
きっと分かっている方にはなんでもない疑問なんだと思うけど。

それとPoserにもVueにもフィルム幅の記述がない所を見ると、普通に使う分には分からなくても何一つ不都合がない事項なんだと思う。
kyotaroさんのように学術的な検証が必要な方とか、たまに今回みたいに他ソフト間でデータの受け渡しをするとき分かっていれば便利みたいな事なんでしょうね。


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Film幅のこと

こんばんわ。
PoserカメラのShade持込み実験、お疲れ様でした。
レンダラーの質という点ではShadeに一日の長があると思いますので、この方法が使えれば、表現の幅が広がりますね。
こんど、お試ししてみようと思います。

フィルム幅のことですが、35mmとか16mmとか8mmというのは物理的なフィルムの幅だというのはご存知かと思います。
フィルム幅は変わりようが無いので、焦点距離を変えればフィルムに移りこむ範囲が変わるというのは、当然ですよね。
CGの場合はそこに画面の縦横比という要素が加わるのでややこしくなるのですが、ちょっと待った。

写真の場合の縦横比の変更はもっぱらトリミングによるもので、撮影する際のもとの画像はあくまで3*4で固定です。
写真はそこから切り取ることで、縦横比を変えています。

ですので、こと銀塩カメラのシミュレーションという観点で捉えるならば、フィルム幅と焦点距離の関係だけで考えればよく、縦横比=トリミングは撮影時には関係が無いパラメータだと言えるのでは、と考えます。

No title

ShadeってCOLLADA形式に対応してなかったでしたっけ?
私はmodoを使っているのですがPoserからエクスポートするときはCOLLADA形式でカメラとライトを持ち込んでます。
カメラの焦点長を合わせるくらいの微調整で使えてます。

実験レポート拝見

難しい実験お疲れさま。3DCGではカメラの焦点距離とかフィルム
サイズとかは必要ないものと思っていました。特に昔のソフトでは
寸法すら設定されていないものも多く。そーゆーものかと思って
いました。今ではちゃんと現実の寸法に合わせられるのですね。

私など勘だけで画を作ってきたので、目からうろこがぽろぽろです。
これからは少しは勉強しなくては、と思いはするのですが・・・

miluraさん、今日は(^^

成る程!レンダリン画像の縦横比を決めると言う事は、35mmフィルムからのトリミング範囲を決めると言う事なんですね。
そうとわかって色々画面比率を変えてみると画像の縦や横が切り抜かれて表示されているのだとなんとなく分かってきました。
縦や横にするとちょっと意外な変化をして予想外な感じもしますが、きっとよく考えると分かる変化なんだと思います。

写真機の画像はトリミングすると画素数が減ってしまいますがCGの場合はいくらでも増やせるので、その点CGの方が有利と言うか、気にしないで良い訳ですね。
なんとな~く謎のフィルム幅のことが分かってきました、
ほっとしたと言うか(^^


Poserのシーンを読み込むとすぐメモリー不足になって困る事が多いですが室内をレンダすると確かに一日の長を感じますね。
Shadeは一番最初に手にいれたソフトなのに、手持ちのソフトの中ではまだ良くわからない部分が多いソフトでもあります。
難しい面も感じますが特に室内シーンではもっと試して行きたいです。

NooNさん、いらっしゃいませ(^^

調べてみましたがShadeのCOLLADA形式はエクスポートには対応していましたが、インポートには非対応でした(^^;
ただVueは対応していたのでこのシーンで試してみたのですが、場面がバラバラにばらけて使えないようでした。

以前からmodoとPoserの連携、どうやっているんだろうと思っていたんですがCOLLADA形式だったのですね。
まさかカメラまで持ち込めるとは思っていませんでした、Poserやっている方でmodoされている方が多い訳ですね。

はるさん、今日は(^^

実は書いてあることは簡単な事なんですが、いざそれを伝えようと思うと難しいものですね。

考えてみれば焦点距離という設定があるからにはレンズとフィルムが必須なわけです。
なので焦点距離のある3Dソフトは決められたサイズのフィルムがあるんでしょうね。
想像ですがVueは6から寸法がしっかり決められたと言う事なので、そのときフィルムサイズもしっかり決めらたのではないでしょうか、自信ないけど。

私もその勘組みです(^^;
きっとこれからもそうです。
掴みどころの無い勘や閃きより、こういう理論で絵作りも出来たほうが楽かもと思うんですが・・・

ありがとうございます!

こんばんは!

早々にShadeでの画を拝見出来て感謝しています。

Poserのレイアウトを他のアプリでそのまま再現することを
普段していないのでとても参考になります。
CarraraでもPoserのカメラやライトもインポート出来るのですが、
「こんな感じかナ~」というアバウトなレイアウト方法です(^^;)

やはりShadeでのレンダリングも綺麗ですね^^
ガラス・水・木目など江戸金魚鉢は、
私にとって反射など、レンダリングの教材にもなります。

>屈折を使った時特有の設定をしないといけないようなのです

Carraraでも”水”に該当するプリセットのシェーダーを適用すると、
鉢の内側側面が鏡面のようになるので、屈折率等の調整方法を
もっと勉強しなくてはっーーと反省しています(汗)。

mamomamoさん、おかげさまで(^^

今晩は!

一昨日のmamoさんのコメントでShadeでやればモヤモヤが晴れるかもと思いやってみました。
おかげさまでスッキリ疑問が晴れ達成感も感じました。
此方こそ有難うございました!

唯おっしゃるとおり鉢の中の鏡面のような反射が解消されず、絵としては未完成でお見せしてしまいました、すみません(^^;

Carraraでも同じような結果になるのですね、今の所何故そうなるのか分かりません、不思議です、面の向きが関係するのかな・・・
それとガラスにも屈折率を当てると向こうが見えなくなってしまいました。
之はどうやらレイトレースの計算回数に関係があると分かってきました。
CarraraもShadeも本格的なレイトレースするので設定も難しくなるのですかね。

CarraraがPoserのカメラやライトまでインポートしてしまうとは知りませんでした。
はるさんではありませんが興味がぐんと沸いてきました。
値段も時々リーズナブルになるようだし、私もこれから注視して行こうと思います。

No title

和風人魚いいですね~。これは素敵な絵ですよ、なんかとてもいい感じです。
金魚鉢おもしろい形ですね。昔はこんなのがあったんですね。今もあるのかな。

polinさん、いらっしゃいませ(^^

この金魚鉢は見たからそう思うのかもしれませんが、以前時代劇の映画か浮世絵だかで見たような気がします。
やはりかなりお殿様とか大商人で無いと置けなかったようですね。
調べてみたら特注で製作は出来るらしいですが10万円位するらしいです、驚き!!
水漏れしないようにガラスをはめるのが手間が入るのかな。

人魚は日本髪を被せるだけで和風人魚になり自分でも面白かったです。
そういえば色んな昔話アニメでも舞妓さん風割しのぶの人魚は見たことが無かったですね、ちょっとした発明かも(^^
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