雲の峯幾つ崩て月の山

(追記 2月20日 幸先良くartistsideのウイクリーに選出されました。)

大垣市共催コンテストDigital Artist Contest 2012用の絵をようやく提出出来ました。

artistsideの登録ページ、普通に投稿するだけで応募登録できるので便利です。

(↓クリックで少しだけ大きくなります、まだコンテスト期間中なので選考が終了するまで見本の文字を入れておきます)

The mountain of moonlight07-800-3


1)作品にした松尾芭蕉の句

「雲の峯幾つ崩て月の山」

2)1)に関して表現したかった内容について

句を読んだとき心に浮かんだ雄大な風景を背景の山水画風と、室内に置かれた盆景で表現しました。

3)注目して欲しい点や苦労・工夫した点

Vueの地形編集による山水画風の山と盆景用の盆石の作成。
雲は効果的に見えるように一個一個配置しました。
植生の編集を使った各種苔玉の作成。
太陽を月に見せるための大気編集等。

Shadeでのモデリングによる盆景鉢と飾り棚の作成。

・・・・・・

主な使用アイテムについて

数奇屋座敷-華 遠州行灯 
待宵草(盆石の上に月に見立てて一輪挿しました) 
オミナエシ (右後、棚の上の生花に使いました、本来秋の季語の花ですが(今回の句の季節は夏)生花では例えば夏の花と組み合わせて季節の移ろいを顕したりするのだそうです)
ムクゲ (後ろの垣根に使いましたが気が付けば盆景に隠れてほとんど見えなくなってしまいました(^^;) 
以上 江戸暦HONEYさん作です。

鳥居 (春神社の鳥居を元に月山神社の鳥居の写真に似せて改造してみました。) 
御堂 (盆景に使われる添配として鳥居とともに置きました。添配とは盆景を彩る小道具です。)
垣根 (之も盆景に隠れ端っこしか写っていません、でも部屋の外に庭が有ると思わせる重要なアイテムでした)
以上 電脳箱庭halrunmanさん作です。

木の橋 (之も盆景内の添配として使わせていただきました。)pinesさん作です。

他、DAZやコンテンツパラダイスの動植物等。

一部手を加えているアイテムもあります。

・・・・・・・

以下作成日記風、覚書。

まずテーマとする芭蕉の句選びからはじめました。
芭蕉の句は幾つかは常識程度に知っていましたがそう詳しいと言う訳ではありません。
そこで芭蕉の句をずらっと目を通してとにかく絵が思い浮かぶ句から選んで行きました。
その結果、もっとも作ってみたいと言うイメージがはっきり浮かんだのが以下の2句でした。

「荒海や佐渡によこたふ天の河」

「雲の峯幾つ崩て月の山」

実は最初に始めたのが荒海や・・・の方でした、佐渡の地形を調べてモデリングから始めました。
所が銀河の3D化がどうにも中途半端で今の自分の実力では無理があるときっぱり断念しました。

そこで次候補だった月の山を始めることにして芭蕉が句を詠んだ山形県月山の地形作成をVueで試みてみました。
しかし此方も絵に出来るほどの再現性を得られませんでした。
之も無理かなと思ったのですが此処で諦めたのではどの句を選んでも出来そうもないと観念して続ける事にしました。
そこで思い出したのが以前作成したモダン盆栽の絵(カフェボン )です。
ああ、モダン盆栽なら元来ワビサビと縁の薄い自分でもこの句を題材に絵に出来ると思いました。

そこでまず盆景で作成すると言うのは決まりました。
盆景と言うのは盆の上に理想の仙界郷のごとき世界を箱庭風に作る遊びです。
生涯をかけて一鉢の木を育て上げる盆栽と違って随分親しみやすい、現代だと鉄道模型やプラモデルのジオラマのような遊びです。

障子の向こうの山水画のような山々は、作成中に偶然目にした東山魁夷さんの水墨画を見てこのような絵がVueで出来たらどんなにいいだろうと思いチャレンジしました。
今回は主役は前景の盆景ですがいつか此方の水墨画風の山々を主役で作ってみたいです。

でこれから晴れて和風展の絵に取り掛かれます(^^
・・・・・・・

お知らせ!に今年も第六回和風展が開催されます。

Wafu6_L.jpg

詳しくは和風展会場http://www.wafoo3d.com/wafoo/をどうぞ。

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こんばんは(^ ^

「13日が〆切だったなぁ」と思ってましたが、こちらで一歩早めに拝見出来るとは。
おまけにartistsideの方でも普通にいろんな方の投稿作品が見られたので色々鑑賞できました。(^^

全体的にとても美しいブルーの色調が使われててとても素敵です。
室内の盆景がとても凝ってて見入ってしまいました。
雲とか もとても良い効果を醸し出してますね。全体的にイラストレーションの様なタッチで繊細でとても気に入りました。 artistsideの方の原寸大をDLセーブです。(^ ^

皆さん、Vueで景色をレンダリングした物が多い印象を受けましたけど、その中でもこの作品はインパクトがあったと思います。(審査員の方の観点はわかりませんけど(^^;)
普通に景色を写真の様にレンダリングするのはそれはそれで難しいけど、1つのデジタルアートとして見た場合に人の心に残る様な物に仕上げるのは難しいな~っと感じました。(^ ^

No title

見事なミクロコスモスですね! ビューティフルの一言です。また、sanziさんの持ち味がよく出ている絵だと思います。
着想がいいですよねー。私なんかは、芭蕉の句からは、あたりまえの風景画しか思い浮かばないです。
眼福眼福。

thattori43さん、おはようございます(^^

そうです、昨日が締め切りでした。
今年は早くから作成を始められたので、数パターン作ってその中で一番気にいったのを出すことができました。

ブルーの色調は一番決めるのに試行錯誤を繰り返しました。
夜のシーンだけど真っ暗で何があるのか分からない絵にするのは嫌だったので、本当は明るいけど月明かりの夜に見えるようにしようとしたら、このブルーになりました。
雲はCGで盆景をやるからにはリアルでは出来ない要素を入れようと思いすぐ思いつきました。
室内で小さくしてもふわふわ、又はっきり見えるように質感設定に工夫しました。
でも雲の設定や配置は今回一番面白かったですし好きでした(^^

やはり皆さん俳句の絵と言うことで余白を活かす事を心がけていらっしゃったように思えます。
和の美特に俳画、文人画の真髄は余白だと聞いたこともありますし。
でもにわかにそういう絵を作るのは私には出来なかったです、この月山の句を詠んだ時のファンタジックで雄大なイメージをどう自分なりに活かすかと割り切って作成しました。
にもかかわらず和の絵に出来たのは、Poser関連で必要な和のアイテムが全て手に入ったからでした、有難いです。

HONEYさん、おはようございます(^^

舞台設定や構図決めはまず数奇屋座敷-華ありきで決める事が出来ました、ありがとうございます。
ただ最初のうちはどうしても数奇屋座敷-華が主役になって、どうそれを盆景や背景の山に持っていくかの戦いでした。
勝手に戦うなと言われそうですけど(^^;
又各種花がはるさんのアイテムともども盆景や室内をディテールアップする要素になって助かりました。

最初部屋から見える山をそのあたりまえの月山風景画にしようとしたら、それこそどのような絵にすればいいのか思い浮かばず断念しました(^^;
江戸暦の甲州街道の様な絵をVueで描けるようになれたらどんなに良い事かと思いました。

お疲れさまでした

これは久々のモダン盆栽ですはあ~りませんか。(^^)
テーブルいっぱいの巨大な盆栽に圧倒されます。
全体の色調を青にしたことで月夜が幻想的に見えます。

私も二枚の作品を作っていたのですが、構図に無理がありすぎて
断念いたしました。俳句を画にするのは難しいものです。

和風展もあと二週間ほどで始まりますね。sannziさんの画を
楽しみにしています・・というか、自分も何か作らないと・・と
思ってはいても、案が出てきません。うーーん、うん、うん・・

はるさん、今晩は(^^

最初の構想がどうにも出来そうなく、さてどうしたものかと思ったとき思い出したのがモダン盆栽でした。
ああ、自分もワビサビめいたものを作ったことがあると気がついて之ならやれるとホッとしました。
本当のワビサビではないかも知れませんけど少なくとも同じ古典的世界の芸能ではないか・・・と言う事にします(^^!

この盆景と言うのは色々決まりごとがある盆栽と違って、かなり自由に箱庭作りとして楽しんで良い物のようです。
正に電脳箱庭の和風といった感じ!

俳画と言うのはやっぱりCG好きには縁の少ない分野かもしれませんね、私はどうにも自分の世界に引っ張りこんでようやく出来た感じでした。
確かに二枚は無理で一枚に集中してやりました。

和風展は昨日から取り掛かるつもりでしたがなんだか放心していまだに案が浮かびません。
浮かべる集中力が未だでないというか、無理やりにでも何かやらないと・・・
そうしたらヒョッコリ妙案が出てくるかも・・・う~んの三乗・・・

おめでとう

artist sideのウイークリーの一位おめでとうございます。
何度、見てもきれいな月夜です。

はるさん、お祝い有難うございます。

前回マンスリーをいただいてからウイクリーも遠のいていましたので、やっぱり嬉しいものですね。
artist sideの和風でのウイクリーは珍しい事なので、それも良かったです。
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